(お迎えのきっかけの話です)




僕には十数年付き合っている彼女がいた。
その間、ドールの世界の事など全く忘れていた。

彼女には子供がいて、大きくなるまでは結婚は待とうと。
お互い結婚を近い目標として、パートナーはこの人しか居ないと思いここまでやってきた。

2008年11月、婚約指輪を買った。
年が明けて暖かくなったら「あと1年でいよいよ結婚するよ」と2010年の春に向けて渡すつもりだった。

そして年が開け2009年1月・・・いきさつは色々あったが(思い出すのも面倒なのでここでは省略させていただくが)結果として自分以外に大切な人が居ると、正確にはもっと前から居たそうだが。

全ての原因は自分にあるのかもしれない。
仕事にのめり込むことで、近い将来結婚にもつながるし彼女を幸せに出来ると信じていた。
そのために逢えない時間が多すぎた。
元カノに言わせれば「もっと一緒にいたかった」と。
そんなことはわかっていた。
しかし、この不況、仕事は変えられない。
絶対に居なくならない女性。その驕り、甘えがこうなった。
当たり前だな。

人生がここで転機を迎えたような気がした。
彼女に捧げてきた10年だっただけに代償は大きかった。

全て終わった。
これから先は一人で生きて行こう。
もう彼女とか、結婚とか・・・面倒くさいな!


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